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大村秀章

「2009アジア・パラアートTOKYO」
〜記念画集発刊に寄せて〜
「2009アジア・パラアートTOKYO」記念画集の発刊を心よりお慶び申し上げます。
この障害者アート記念画集には、日本を始めアジア各国から寄せられた数多くの優れた作品が収められています。まずは多くの方々にこれらの作品を鑑賞していただきたいと思います。鑑賞された皆さんは、必ずや障害者アートが放つ眩しいほどの生命観や圧倒的なエネルギー、心の奥底まで響くメッセージをすぐさま感じ取ることになるでしょう。今回のテーマである「アートは障害をこえ、国境をこえる!」、まさにそのとおりの感覚を体験できるものと思います。
 さて、昨年の6月に、厚生労働省におきましては、文部科学省と共同により「障害者アート推進のための懇談会」を開催し、「障害者アート」を芸術として推進いくための課題やそのすばらしさを伝えていくための方策などを検討いたしました。その中で、優れた作品を一般の方々に広く鑑賞していただく機会を数多く提供することが必要であるなどの提言をいただいたところです。
 こうした中、「2009アジア・パラアートTOKYO」記念画集が発刊されますことは、誠に意義深いものであり、この取組は、障害者アート推進の先駆的なモデルになるものと思います。御尽力いただきました財団法人日本チャリティ協会をはじめとする関係者の皆様方に心より敬意を表します。
 おわりに、この記念画集が、障害や国境という垣根を越えた作品の魅力を伝え、障害者アート発展の大きな契機になりますとともに、広く人々の関心を呼び、障害のある方々へのさらなる理解に結びつくことを心から祈念し、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
(平成21年8月)

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